日本からウルル/エアーズロックへの行き方 │直行便はなし
ウルル/エアーズロックはオーストラリアのほぼ中央に位置し、最寄りの空港はエアーズロック空港(コネラン空港)です。
しかし、エアーズロック空港まで日本から直行便は飛んでいないため、シドニー・メルボルン・ケアンズなどでオーストラリア国内線に乗り継ぎます。日本からエアーズロック空港 (コネラン空港) までは1回または2回の乗り継ぎが必要です。

日本からエアーズロック空港までの行き方
【主な経路】
①東京・羽田発(乗り継ぎ1回)
羽田⇒シドニー⇒エアーズロック
羽田⇒メルボルン⇒エアーズロック
②東京・成田発(乗り継ぎ1回または2回)
成田⇒メルボルン⇒エアーズロック
成田⇒ブリスベン⇒アリススプリングス⇒エアーズロック
③大阪・関西発(乗り継ぎ1回)
関西⇒シドニー⇒エアーズロック
日本からオーストラリアへは、カンタス航空・日本航空 (JAL)・ANA(全日空)・ジェットスターが直行便を就航しています。日本からオーストラリア行きのエコノミークラス往復航空券は10万円前後です。
羽田または関西国際空港からシドニー経由でエアーズロック空港へ行くルートを利用すると、移動時間が短く便利です。メルボルンで乗り継ぐルートは乗り継ぎの待ち時間が比較的長いので、メルボルンで1~2泊してからエアーズロック空港へ移動する旅行を計画してもよいでしょう。
空港からウルルまでの行き方
エアーズロック空港(コネラン空港)からウルルまではアクセスが整備されているので、スムーズに移動できます。空港から最寄りのリゾート施設であるエアーズロックリゾートに移動し、ウルル行きのツアーバスを利用するのが一般的です。
①エアーズロック空港(コネラン空港)からシャトルバスでエアーズロックリゾートへ
エアーズロックリゾートはウルルのあるウルル=カタ・ジュタ国立公園から近いので、ウルル観光の拠点として利用する旅行客が多く、ホテル・ロッジ・レストラン・ショッピングセンターなどが集まったリゾート施設です。
※エアーズロックリゾート シャトルバスの乗車方法
エアーズロック空港の到着ロビーを出て、すぐ目の前にバス乗り場があります。飛行機の発着時間に合わせて運行しています。バスの車体に「AYERS ROCK RESORT SHUTTLE」と大きくペイントされているので迷う心配はありません。
②エアーズロックリゾートからバスでウルルへ
エアーズロックリゾートからウルルまでは、バス(Uluru Hop On Hop Off)が運行しています。1日5~6便で、1日券・2日券・3日券もあります。
※バスの乗車方法
バスチケットは、事前にUluru Hop On Hop Offの公式サイトから購入しましょう。エアーズロックリゾート内のインフォメーションセンターや宿泊ホテルでもチケットの手配ができます。予約時に指定した発車時刻に間に合うよう所定のピックアップポイントに行き、バスに乗車しましょう。
日本からウルル/エアーズロックまでの所要時間は約20時間
日本からエアーズロック空港(コネラン空港)までは飛行機を1回以上乗り継ぐ必要があり、最短でも約20時間かかります。利用するフライトにもよりますが、エアーズロック空港までスルーチェックインやスルーバゲージができない場合もあります。経由地での乗り継ぎ時間には余裕をもたせておくと安心です。

▼東京・羽田空港⇒エアーズロック空港までのフライト(一例):17時間55分
羽田 ✈シドニー | 乗り継ぎ | シドニー ✈エアーズロック |
9時間50分 | 4時間30分 | 3時間35分 |
▼エアーズロック空港⇒エアーズロックリゾート シャトルバスで10分
エアーズロック空港(コネラン空港)から20分間隔でエアーズロックリゾート行きのバスが運行しています。空港にタクシーは乗り入れていませんが、AVISやHertzのレンタカーデスクがあります。
▼エアーズロックリゾート⇒ウルル バスで30分~1時間
リゾートからウルルまでは約20キロあり、バス (Uluru Hop On Hop Off) に乗車すれば30~40分で移動できます。1日5~6本の運行で、日の出・日の入り時刻にあわせた便もあります。
バスの時刻表は月ごとに変わるので、チケット購入時に最新情報を確認のうえ、出発時刻に遅れないようにしましょう。
シドニーやメルボルンなどオーストラリア主要都市からウルル/エアーズロックへ行く方法と所要時間
▼ 空路
エアーズロック空港(コネラン空港)まではオーストラリアの主要都市から直行便が就航しています。路線によっては運航曜日が限られている場合があるので、航空券予約時に最新のタイムテーブルをチェックしてください。
なお、日本から直行便が就航しているゴールドコースト、パースからエアーズロック空港(コネラン空港)に行くには、オーストラリア国内の空港で1回以上の乗り継ぎが必要です。
出発空港 | 飛行時間 | 運航航空会社 |
シドニー キングスフォード・スミス国際空港 | 3時間40分 | ジェットスター・ヴァージンオーストラリア |
メルボルン空港 | 3時間5分 | ジェットスター・ヴァージンオーストラリア |
ブリスベン空港 | 3時間35分 | ジェットスター |
アデレード空港 | 1時間55分 | カンタス航空 |
ダーウィン国際空港 | 2時間15分 | カンタス航空 |
ケアンズ国際空港 | 2時間55分 | カンタスリンク |
アリススプリングス空港 | 55分 | カンタスリンク |
▼陸路
陸路でウルルへ行く場合は、飛行機や鉄道でアリススプリングスに入り、そこからバスを利用するのが一般的です。アリススプリングスはノーザンテリトリーの主要都市の一つで、ウルル観光の玄関口として多くの観光客が宿泊しています。
①鉄道・バス
ノーザンテリトリー(北部準州)の首府ダーウィンとアデレードを結ぶオーストラリア大陸縦断鉄道「THE GHAN (ザ・ガン) 」が、アリススプリングスに停車します。ダーウィンからアリススプリングスまでの所要時間は23時間10分、アデレードからは25時間30分の長旅です。アリススプリングスからウルルまではバスツアーを利用すると便利で、約6時間で到着します。
②レンタカー
アリススプリングからウルルまで約450kmの道のりです。レンタカーを利用する場合は長時間灼熱の大地をドライブすることになります。過酷なコンディションでの移動になるため、車の故障など不測の事態が発生した場合の準備もしておきましょう。
なお日本人がオーストラリアに入国する場合、観光目的で3カ月以下の滞在の場合はETA (電子渡航許可)が必要です。手数料20オーストラリアドルを支払い、オーストラリア内務省のウェブサイトから申請できます。
ウルル/エアーズロック旅行の航空券・宿泊費の相場は3泊で約20万円
以下は旅費の一例です。オーストラリアの主要都市からエアーズロック空港への直行便は1日1便しか運航していないため、エアーズロックに1~2泊滞在するとゆっくりと観光を楽しめます。
旅費の一例
【航空券】東京-シドニーエアーズロック エコノミークラス往復 | 130,000円 |
【ETAオンライン申請費用】 | 1,400円前後 (20AUD) |
【宿泊代】ホテル(シドニー・エアーズロック3泊) | 62,000円 |
【現地交通費】 | 20,000円 |
【入場料】ウルル=カタ・ジュタ国立公園 | 1,800円前後(25AUD) |
【アクティビティツアー代金】 | 12,000円前後(170AUD) |
【食事・土産代】 | 20,000円 |
合計 | 247,200円 |
オーストラリアは物価が高く、シドニーやメルボルンなどの都市部ではカフェでのコーヒー1杯350円(5オーストラリアドル)前後、ランチは1食1400円(20オーストラリアドル)前後が相場です。エアーズロックリゾート内にもショッピングセンターはありますが、都市部よりもさらに価格が高く設定されているので、お小遣いは多めに準備しておくと安心です。
ウルル/エアーズロック観光での宿泊
ウルルを観光する場合、約20キロ離れた場所に位置する複合リゾート施設「エアーズロックリゾート」に滞在するのが一般的です。リーズナブルなドミトリーから高級ホテルまで複数の宿泊施設がありますが、特に人気があるのはLongitude 131(ロンギチュード 131 ディグリー)。滞在中の食事やオプショナルツアーがセットになったオールインクルーシブ型の宿泊施設で、どの部屋からもウルルが見え、満天の星を眺めながらのディナーなどラグジュアリーな時間を過ごせます。
そのほか、ウルル観光の玄関口となる都市、アリススプリングスにもホテルがたくさんあります。ウルルまでは約450キロも離れていますが、ツアーバスを利用すれば安心して目的地に向かうことができます。高級リゾートホテルだけでなく、バックパッカー向けのホテルもあります。
ウルル/エアーズロックの魅力
ウルルはオーストラリア大陸の中央にあり、世界最大級の一枚岩で世界遺産にも登録されています。19世紀にイギリスの探検家によって発見され「エアーズロック」と命名されましたが、アボリジニの言語では古くから「ウルル」と呼ばれていました。
ウルルが現在の姿になったのは7000万年前。地上からの高さ348メートル、岩の周囲は約9キロありますが、地表に出ているのは岩全体のほんの一部だけとされています。その雄大な姿からは、大自然の神秘とエネルギーを感じることができます。

ウルルは太陽の光の当たり方によって岩肌の色が変わって見えるのが特徴で、時間帯や場所によって異なる印象の景色を楽しむことができます。朝焼けと夕焼けは特に美しく、燃えるような赤やオレンジ色に染まります。
ラクダやセグウェイに乗ってウルルの周りを散策するツアーなど、現地でのアクテビティもたくさん用意されています。なお、アボリジニの大切な聖地であることへの配慮から、2019年10月26日からウルルへの登山は禁止されています。
ウルル/エアーズロック周辺の人気観光スポット3選
①カタ・ジュタ(オルガ岩群)
ウルルの西約40キロの地点にあるのが、カタ・ジュタ(オルガ岩群)です。先住民アボリジニの言葉で「多くの頭」を意味するカタ・ジュタでは、その名前のとおり36もの巨大な岩石が20キロ以上にわたって広がっています。
カタ・ジュタにはいくつかのトレッキングコースが整備されていますが、見どころは2つの巨岩に挟まれた「風の谷」。赤い大地に広がる大パノラマは必見です。

②キングス・キャニオン
ウルルの北東300キロのところにあるワタルカ国立公園は、ノーザンテリトリーの有名観光スポットの一つです。アリススプリングスから車でアクセスでき、エアーズロックリゾート発のツアーもあります。
キングス・キャニオンでは断崖絶壁の渓谷が広がり、地球の歴史を刻んだ地層の重なりを見ることができます。絶景ポイントをめぐる本格的なトレッキングツアーも人気です。

③デビルスマーブルズ(悪魔のビー玉)
ノーザンテリトリー中央部を走るダベンポート山脈にあるのが、デビルスマーブルズ(悪魔のビー玉)と呼ばれる奇岩群です。アリススプリングスから幹線道路スチュアートハイウェイ(Stuart Highway)を約400キロ北上したテナントクリークが、デビルスマーブルズに最も近い街です。
テナントクリークからデビルスマーブルズまでは約100キロの道のりですが、目的地に近づくにつれ、車やバスでの移動中に車窓からたくさんの奇岩を見つけられます。

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ベストシーズン到来!オーストラリアでしたい10のこと
※記事執筆時点の情報を掲載しています。ビザの要件や申請方法については、渡航前に大使館など公的機関に最新情報をご確認ください。
※航空会社や現地交通機関のスケジュール・運賃・手荷物に関する規定、および現地の施設・店舗の営業時間や料金などは、随時変更の可能性があります。渡航前に各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
※記事内の航空券価格は、スカイスキャナーのデータに基づく2018年1月1日〜2020年1月1日出発の航空券の平均価格(日本国内の全該当空港発、エコノミークラス大人1名、往復便)です。価格は随時変動しています。