In partnership with VisitMalta
地中海の島国・マルタ共和国は知る人ぞ知る美しい場所です。今回ご紹介する3日間のモデルコースをたどって、真っ青な海に囲まれたマルタの誇る古都の史跡や見事な景色、美味しい食事、様々なアクティビティを目一杯体験しましょう。
長く滞在して隅々まで見てまわれるのがベストですが、なかなかそうもいきません。このモデルコースでは、マルタの選りすぐりの見どころを3日間に詰め込みました。
3日間でマルタの粋を体験しよう
マルタ旅行では移動に長時間を取られる心配はありません。小さな島国であるマルタでは、短い滞在でもたくさんの場所に行くことができます。マルタ国内の旅行は簡単です。ほとんどの人が英語を喋ります(でも、マルタ語をいくつか覚えていってもいいかもしれませんね。例えば、「こんにちは」は「ボング」、「ありがとう」は「グラッツィ」です)。マルタでは車両は日本と同じく左側通行なので、レンタカーを借りて自分のペースで観光するのもいいでしょう。
1日目:ヴァレッタとスリーシティーズ探訪
ヴァレッタの文化都市としての名声を目の当たりにしよう。
午前
ヴァレッタを拠点に、ヴァレッタとスリーシティーズを見てまわりましょう。古都の情緒を愛する人なら、ヴァレッタがお気に召すこと間違いありません。16世紀に建設されたこの都市の興味深い歴史は、その建築物に刻まれています。かつてはフェニキアやギリシャ、ローマ、ビザンティン、アラブ、そして聖ヨハネ騎士団の支配下にあったマルタ。今では首都ヴァレッタ全体がUNESCOの世界遺産に登録されています。街は堅牢な城壁で守られており、街の中心では大きな広場が訪れる人々を迎えます。
バロック様式の聖ヨハネ大聖堂、国立考古学博物館、圧巻の宮殿武器庫、風変わりなマルタ郵便博物館など、お好みに合わせて行き先を決めましょう。午前の締めくくりは、海沿いの美しい公園、バラッカ・ガーデンに赴き、巨大な防御壁で囲まれた3つの街、スリーシティーズの眺めをお楽しみください。

午後
フェリーでスリーシティーズ(コスピークワ、セングレア、ヴィットリオーザ)に向かいましょう。この3つの街は、ヴァレッタに面する2つの小さな半島に広がっています。コスピークワで降りて中世の建築を堪能したら、パスティッツィ(リコッタチーズや豆が入ったマルタ伝統のパイ)を食べて、この地域のランドマークである聖ヘレン門に歩いて向かいます。その後、セングレアにあるガージョラガーデンに行き、小さな見張塔からスリーシティーズとヴァレッタを見晴らす眺望をご覧ください。ここは、のんびり時間を過ごしたり、現地の人と話したりするのにぴったりの場所です。
ガージョラガーデンからは、橋を歩いてわたり、ヴィットリオーザに向かいましょう。ここヴィットリオーザには世界中の船乗りが集い、美しい建物やゆったりした時間の流れを楽しんでいます。ウォーターフロントに沿って散策しながら聖アンジェロ砦と異端審問の館(Inquisitor’s Palace)を目指します。マルタの歴史について学んだら、そろそろ夜ご飯の時間になっているはず。地元のレストランで地中海とアラブの影響を受けたマルタの伝統料理をいただきましょう。もちろん、ワインもお忘れなく。

2日目:イムディーナとラバトの街へ
歴史が息づく要塞都市イムディーナと閑静なラバトの街を訪れよう。
午前
目が覚めたら早速イムディーナへ出発です。石壁に囲まれた歴史的なエピソードのあふれるイムディーナまでは車かタクシーで約20分。この街には6,000年以上前から人々が暮らしていますが、街が要塞化されたのはフェニキア人の支配下にあった紀元前700年ごろとされます。以降、マルタはローマ帝国やアグラブ朝、聖ヨハネ騎士団と様々な集団に支配されました。マルタの街々が発展するにつれ、住民たちはイムディーナから他の地域へ移っていきました。現在イムディーナに住む人の数はそう多くなく、閑散としたこの街は「沈黙の都市」と呼ばれています。
今日では、大聖堂をはじめとする様々な建物がこの古都の過去を伝えています。イムディーナダンジョン博物館では昔の拷問の様子など刺激的な展示を観覧できます。イムディーナには、堅牢なメインゲートやバロック様式で建てられた聖パウロ大聖堂、パラッツォファルゾンと呼ばれる宮殿など、フォトジェニックなスポットがたくさんあります。バスティオン広場でお茶を飲むのもいいですね。

午後
ハワードガーデンを抜けてラバトの街まで歩きます。ラバトの狭い通りにはたくさんの食堂がひしめいています。お好きなところでランチをどうぞ。ランチの後は聖パウロの地下墓地へ。この地下墓地は、8世紀以降その時々の支配者によって使われてきました。聖アガサの地下墓地や聖パウロ教会と洞窟もお見逃しなく。伝説によると、聖パウロはこの洞窟に隠れながら布教活動を行い、マルタにカトリック信仰を広めたということです。
日が暮れる前に、マルタの西岸の景色を眺めに行きます。「青の洞窟」では見事な岩の地形が見られます。ぜひ小舟に乗っていくつもの洞門をくぐり、光の反射が作り出す神秘的な青の世界を体験してみましょう。マルタを代表する絶景の一つ、海抜300メートルのディングリクリフという崖から日が沈む様子を眺めたら、街に帰ってゆっくり夜ご飯をいただきます。

3日目:ゴゾ島とコミノ島でアイランドホッピング
フェリーに乗って抜群の景観を誇る2つの島を訪ねよう。
午前
まずはゴゾ島に向かいます。ゴゾ島は、フェリーに乗ってヴァレッタからは約45分、マルタの北端にあるチェルケウワ(Cirkewwa)からは約25分です。ゴゾ島には、風と波が幾千年もの歳月をかけて削り出した巨大な崖が切り立っています。ボートツアーに参加して、ドゥエイラ湾周辺の素晴らしい自然の景観を鑑賞しましょう。
自然を満喫したら、今度はチッタデッラの街へ。荘厳なこの要塞都市は1600年代に築かれ、かつては島外からやってくる敵に対する防衛の要でした。現在では、ゴゾ島の散策を楽しめる落ち着いた場所となっています。この島の別の見どころである、装飾的なモザイクと絵が描かれた窓が見事なタ・ピーヌ大聖堂にも足を運びましょう。
日が高くなってきたら、マルサルフォルンという小さな漁村で新鮮なシーフードのランチを召し上がれ。マルサルフォルンでは製塩が行われており、塩田を見ることができます。金色の砂の上でゆっくりしたければ、ラムラベイにどうぞ。リゾート地であるラムラベイでは、海水浴や日光浴ができます。冒険したい方は、タルミシュタ洞窟に登ってみましょう。そこから見下ろすラムラベイは絶景です!

午後
午後は、ゴゾ島から小舟ですぐのコミノ島という小さな島で過ごします。自然保護区域に指定されているこの島には1世帯しか住んでいません。水着に着替えて、鮮やかなエメラルドグリーンの「ブルーラグーン」を楽しみましょう。近くの同じくらい美しいクリスタルラグーンという海域は、ブルーラグーンよりやや浅瀬です。コミノ島の海岸沿いは、切り立った崖や海中洞窟、石灰岩のアーチ、波の寄せる湾に取り囲まれています。時間があれば、この島を守っている聖マリア塔にも登ってみてください。
歴史的なスポットを訪れるのも、探検やアクティビティを旅程に加えるのも、マルタの楽しみ方はあなた次第です。このモデルコースの半日を、スキューバダイビングやセーリング、ハイキング、サイクリング、乗馬、カフェホッピングなどの予定と入れ替えるのもいいでしょう。どんな旅がお好みであれ、マルタに来ればそれを実現することができます。

マルタへの旅行の計画を始めませんか? 次の旅行に最適な航空券、ホテル、レンタカーの予約はスカイスキャナーがお手伝いします。