ダブリンの、歴史的に重要な演劇と、現在の演劇の魅力を紹介
ダブリンは、世界有数の劇作家と作家が生まれた街です。今、その演劇界は活況を見せています。劇場の多くは、すばらしい観光スポットとして人気を博しています。それは、劇場が単にショーやパフォーマンスを上演するからだけではありません。ダブリンには、長期にわたり、魅力的に時を刻んできた劇場や、歴史的に重要な建築内につくられた劇場もあります。
ダブリンの劇場巡り
文学と独創性の都市
オスカー・ワイルド。サミュエル・ベケット。ジョージ・バーナード・ショー。これは、ダブリンの演劇界を飾った劇作家たちのうち、ほんの一握りです。2010年にユネスコの「文学都市」に指定されたダブリンは、アイルランドの創作の中心であることは誰の目にも明らかです。文学をテーマとする街散策ツアーや、地元のパブで開催される朗読の夕べを楽しむ他に、バラエティーに富んだ歴史的に有名な演劇や現代劇も、堪能できます。大規模な巡回公演を開催する劇場もありますが、伝統的なアイルランド演劇や現代実験演劇のような、個性的な作品を鑑賞できる小規模な劇場もあります。ダブリンには上質なレストランも多く、演劇鑑賞前に夕食を楽しめます。
ダブリン演劇の歩み
数世紀に及ぶ独創性

演劇鑑賞は、ダブリンでは数世代にわたり人気のレクリエーションであり続けています。好みや感性にかかわらず、誰もが楽しめる魅力があります。ダブリンの演劇界がこれほど豊かな理由は、その歴史的な街並みから生まれた劇作家たちによるところが大きいのです。19世紀にはオスカー・ワイルドやジョージ・バーナード・ショーなど、多くの作家が華々しく登場し、その作品は今日でもダブリンだけでなく、世界中で上演され続けています。
1800年代は、ダブリン演劇の黄金期として知られていますが、ダブリン初の劇場が誕生したのは1662年のことでした。チャールズ2世王の勅命により設立された、由緒あるスモック・アレイ・シアターは、現在も上演を続けており、ダブリンで演劇体験を始めるのに最適の場所です。ダブリンではこの他にも、優雅なヴィクトリア朝建築のゲイエティ・シアター、アベイ座(現在は、アイルランド国立劇場)や、ダブリン・フリンジ・フェスティバルの主開催地であるテンプル・バーのニュー・シアターなど、ぜひとも訪れたい劇場がめじろ押しです。
ダブリンのベストシアター
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アベイ座
アイルランド国立劇場として知られるアベイ座は、アイルランド演劇の上演で定評があります。1899年に、ウィリアム・バトラー・イェイツなどの文豪により創設されました。現在は、ダブリン有数の劇場として多彩な演劇を上演し、朗読会や文芸ワークショップも開催しています。
ゲート・シアター
1928年に建てられた壮麗なゲート・シアターでは、創設期にはオスカー・ワイルドなどの作品が上演されました。現在でも、伝統と現代性を融合させた、幅広い作品を紹介し続けています。キャヴェンディシュ・ロウという便利な立地に位置し、いつでも上質な演劇を鑑賞することができます。
ゲイエティ・シアター
1870年創立のゲイエティ・シアターは、ダブリンでは随一の劇場です。ベルベット製の座席やゴールドの装飾など、ヴィクトリア朝建築の内装が丁寧に修復されており、オペラ、バレー、喜劇、ミュージカルから、毎年人気のクリスマスパントマイムまで幅広い演目が上演されています。
スモック・アリー・シアター
川岸から数メートルの場所に位置するスモック・アリー・シアターは、ダブリン最古の、現役劇場です。1662年に(ロンドン以外では唯一の)王立劇場として創立された後、ウイスキー店や教会として使用され、その後に過去の栄光を引き継ぐ劇場として再建されました。現在では、親しみやすい雰囲気と多彩なパフォーマンスで、多くの人々から愛される劇場となっています。
プロジェクト・アーツ・センター
現代演劇を楽しみたいなら、テンプル・バーにあるプロジェクト・アーツ・センターを訪れてみてください。創立から50年ほどの新しい施設ですが、進取の気性に富んだ、ダンス、音楽、演劇、視覚芸術などの多彩なプログラムが上演されています。
ニュー・シアター
テンプル・バーの中心に位置し、新作の上演に取り組む、ダブリンの現代的な劇場。示唆に富むダイナミックな演劇を見逃せない劇場で、9月のダブリン・フリンジ・フェスティバルの開催地でもあります。
ダブリンのホテル
高級クラスからファミリー向けまで、ダブリンでの演劇鑑賞後に、ゆっくりとくつろげるおすすめのホテルを紹介します。
ザ メリオン ホテル
ジョージ王朝風の美しいたたずまい
ジョージ王朝時代のタウンハウス4棟を緻密に修復した、歴史を感じられる空間が広がっています。高級感を味わいたい方におすすめするホテルです。アンティークな家具や暖炉でしつらえられたエレガントなゲストルーム。壮大な芸術品のコレクションを有しています。
クロンターフ キャッスル ホテル
ファミリー向けの、おとぎ話のようなキャッスル
中心部から離れ、北東にひっそりとたたずむ本物の城をホテルとしています。家族連れが楽しく過ごせる場所です。魅力的な建築(塔や分厚い石壁など)だけでなく、子供向けのメニュー、テーマ設定のアフタヌーンティー、城内の宝探しなど、子供たちが喜ぶ特典がたくさん用意されています。
ザ ヘンドリック
都会的、アート
インダストリアルな装飾、音楽の歴史、エッジのきいたグラフィティアートの詰まった、アートを愛する人におすすめする、ミドルクラスのホテル。発展中のスミスフィールド地区に位置し、かつてはウィンドミル・レーン・レコーディング・スタジオの一部でした。
ブルームス ホテル
市内中心部、エコノミー
ダブリン有数の劇場から数分にあるブルームス ホテルは、ダブリン観光で最適の立地を誇ります。コストパフォーマンスに優れるだけでなく、心地よいモダンな客室を備え、演劇鑑賞後の余韻に浸れるバーやナイトクラブも提供しています。
ダブリン近郊の空港
ダブリン近郊にある主な空港は、2カ所です。ダブリンへの直接渡航に主に利用され、旅行者に最適なのはダブリン国際空港です。コーク空港は市内中心部からやや離れていますが、アイルランドへの渡航には便利で、ダブリンへは鉄道やバスで簡単にアクセスできます。
ライアンエアー、エアリンガス、英国航空
エアリンガス、ライアンエアー
数世紀を経た重要な遺産的劇場から、刺激的な現代演劇を上演するモダンなアートセンターまで、ダブリンの演劇界は活力に満ちあふれ、多様な輝きを放っています。次の旅行プランには、演劇鑑賞を入れてみませんか。
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