桜の花見。心躍る祭り。富士山。今年は国内旅行を計画して、素晴らしい日本を体験してみませんか。
日本には、体験し尽くせない独自の観光スポットやイベントがあります。ベストシーズンに国内旅行を楽しみませんか。美しい桜や地域に独特のお祭りは、初めてでも何度訪れても感動が待っています。日本で体験できるおすすめの年間イベントと、地域ごとの旅行のベストシーズンを紹介します。
国内旅行
ベストシーズンを選ぶ
日本には一年中、多くの観光客が訪れます。いつ訪れても、感動する風景や体験に出会える日本。常に活気あふれる、東京の街角。時代を超えて荘厳な、神社仏閣。湖、山、海岸、自然は何度訪れても、言葉で表せないほどの美しさに満ちています。
今年、国内旅行を楽しみたいのなら、大切なのはベストシーズンを選ぶこと。桜のお花見も、多くの人々と楽しむと、観光客の気分を味わえます。地域の文化を継承する独自の祭りもお忘れなく。伝統と歴史を学ぶ大切な時間を過ごすことができます。スキーやスノーボードを抱えてスキーシーズンを楽しめるのも、日本の冬ならではです。
ベストシーズンで計画する、国内旅行とおすすめ体験10選
旅のベストシーズン
桜のお花見やスキーなど、国内で満喫できる10のおすすめ体験と旅行のベストシーズンを紹介します。
正月
初詣の旅
日本全国
1月1日～3日
正月は、日本人には大切な祝日です。来日して日本人と一緒に正月を体験する観光客が増えているのも不思議ではありません。除夜の鐘を聞きながら大晦日を家族と過ごし、元旦は初日の出を拝む。そんなこれまでの過ごし方も大切です。それでも今年は初詣の旅行を楽しんでみませんか。東京なら、明治神宮や、増上寺、築地本願寺などで、多くの人々に混じって初詣を体験してみましょう。東京以外にも、京都の伏見稲荷大社、大阪の住吉大社、鎌倉の鶴岡八幡宮など、三が日という一年でもっとも大切なタイミングに訪れるべき素晴らしい神社仏閣は数えきれません。
初詣におすすめ：
- 増上寺（東京）
- 伏見稲荷大社（京都）
- 住吉大社（大阪）
桜の花見
自然の美
日本全国
3月下旬から4月上旬
日本の象徴的な光景として、全国で満開となる桜を超えるものはあるでしょうか。なによりも、咲き誇る桜が一番です。いつもは近所でお花見を楽しまれていることでしょうが、今年は初めての地を訪れてみませんか。桜を望める絶景地は、吉野（奈良県）、姫路城（兵庫県）、富士五湖（山梨県）、弘前城（青森県）などで、満開の桜を堪能することができます。東京に行くのであれば、1,000本を超える桜の名所、上野公園をおすすめします。
注目ポイント：
- 見事に咲き誇る桜の花
- 人気スポットでのにぎわい
- 地元の人々も観光客も、壮観な景色に息を呑みます
春の高山祭（山王祭）
伝統的な美祭
高山
4月
4月中の2日間に開催される春の高山祭は、日本の美祭の一つです（秋祭りも開催されます）。旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社の例祭では、昔の装束をまとった人々による御巡幸（祭行列）や屋台曳き揃えが行われ、綱方が人形を操るからくり奉納が披露されます。夜祭は2日間を締めくくるハイライトとなります。提灯と漆黒の町並みのコントラストは格別の美しさです。
注目ポイント：
- からくり人形の奉納
- 神輿（みこし）などの御巡幸（祭行列）
- 華美な装飾の、背の高い屋台
ゴールデンウィーク
1週間の休日
日本全国
4月下旬から5月初旬
ゴールデンウィークは日本全国でを休暇を満喫する多くの旅行客と一緒に、1週間を最大限に楽しみましょう。未体験であれば、丸亀お城まつり（香川県、丸亀市）や春の藤原まつり（岩手県、平泉町）をおすすめします。本栖湖でのキャンプも素晴らしい休暇の過ごし方です。
注目ポイント：
- 丸亀お城まつり
- 春の藤原まつり
- 本栖湖でのキャンプ
三社祭
勇壮、魅力的
東京
5月
毎年5月の第3週末に東京の浅草神社で、3日間通して行われる夏の例大祭。最大級の来場者数を誇る、東京の伝統的な祭りです。熱気あふれる担ぎ手たちが運ぶ本社神輿が浅草神社に入るまでを、街路で多くの人々が見守ります。浅草神社では、本社神輿御霊返しの儀を行ったり、雷門を通って神輿が渡御したりする日もあります。祭りのハイライトは最終日の日曜日。3基の大神輿が氏子たちによって宮入りされます。神輿を担ぐ栄誉を競う人々の姿は、勇壮そのものです。
注目ポイント：
- 刺青を入れた肌を誇らしげに披露する、担ぎ手の氏子たち
- 神輿渡御
- さまざまな舞踊
意外に知らないプチ情報：
日本の桜の種類は、100種を超えます。
長野には19カ所のスキーエリアがあります。
祇園祭は869年に始まり現在まで続く、京都の夏の風物詩です。
祇園祭
日本最大級の祭り
京都
7月
祇園祭は京都の7月の丸1カ月間を彩る大イベントで、日本最大級の祭りです。絢爛豪華な山鉾が街を巡り、市民たちが熱狂します。本来、神迎えと神送りの儀礼がありましたが、現在でも神幸祭と還幸祭が復活し、宵山や巡行としてショーアップされています。7月に京都を旅するのであれば、祇園祭の雰囲気を堪能できることでしょう。17日と24日に開かれる神幸祭と還幸祭では壮大な山鉾の巡行があり、それぞれの前には、3日間にわたり山鉾を組み立てる前祭と後祭が行われます。灯りきらめく屋台が通りを埋め尽くし、山鉾が幻想的な光を放ちます。息を呑む美しさです。
注目ポイント：
- 街路で3夜行われる宵山
- 先祖伝来の家財を飾り公開する、屏風祭
- 壮大な山鉾
富士山登山
素晴らしい眺望
静岡県、山梨県
7月～8月
日本一高い山富士山（標高3,776m）は、ハイキングの腕試しに最適です。この地の霊性を肌で感じたい方にもおすすめです。初めて訪れるのなら、7月初旬から9月初旬のハイキングシーズンを選びましょう。7月下旬から8月下旬はハイシーズンなので、静かに過ごしたい方はこの期間を避けて訪れるのがおすすめです。例年お盆休み中も大混雑します。初心者であれば富士登山ツアーに申し込むことをおすすめします。
注目ポイント：
- 富士山頂から望む日の出
- 噴火口を巡る遊歩道のハイキング
- 宿泊用の山小屋
秋の紅葉狩り
色鮮やかな錦秋
日本全国
10月下旬から12月初旬
秋は、全国各地で色鮮やかな紅葉を楽しめる素晴らしい季節です。深紅、黄金色、見事なオレンジ色に変わっていく木々の葉。美しいグラデーションには、誰もが心奪われることでしょう。今年、紅葉狩りの旅を堪能するのなら、東京の代々木公園、高尾山、小石川後楽園や、京都の天龍寺、南禅寺がおすすめです。都心から1時間半ほどで行くことができる、日光国立公園も外せないスポットです。
注目ポイント：
- ハルニレの黄葉
- 紅葉が美しいウルシ
- 黄金色に輝くイチョウ
スノーモンキー（雪の中温泉に浸かる野生の猿）と冬の絶景
冬の楽しみ
長野
12月～2月
冬の世界を楽しみたいなら、長野へ。地獄谷野猿公苑で有名なスノーモンキーにも出会えます。一年のほぼ3分の1が雪に覆われる地獄谷野猿公苑では、人気者の野猿が天然温泉に浸かっている様子を見られます。日本ではスキーを楽しめる場所が多くありますが、野猿公苑に近いヤマボクワイルドスノーパークの天然のパウダースノーはぜひとも体験してみてください。
注目ポイント：
- 長野県高山村の温泉
- 長野市の善光寺
- スノーモンキーのシャッターチャンス
冬のイルミネーション
圧倒される光の芸術や花火
日本全国
11月～12月
東京ではきらめくクリスマスの照明や大きなクリスマスツリーの光景は、誰もが見たことがあることでしょう。東京に住んでいるなら毎年楽しんでいるはずです。今年は、全国各地の未体験の冬のイルミネーションスポットを訪れてみませんか。富士山麓の山中湖で毎週打ち上げられる花火、東京、汐留のショッピングモールでのイルミネーション、長崎ハウステンボスの光の王国、大阪、中之島のイルミネーションは心に残る壮麗さです。
注目ポイント：
- 打ち上げ花火
- 圧倒される光の芸術
- 輝き、きらめく、大きなクリスマスツリー
桜の花見。秋の紅葉。伝統的な祭り。このガイドで紹介したベストシーズンに日本を発見する旅をしてみませんか。
