1.カンボジア
ホテルも1500円程度と破格な値段で泊まれるうえに安価でおいしい食事が味わえるカンボジア。一昔前は治安も悪かったのですが、最近では比較的治安がいい国だとされていますね。東南アジア諸国の中では、バックパッカーから5つ星ホテルに泊まるラグジュアリーな旅を楽しむ人にまで幅広く人気です。
例えば、シッダルダ ブティック ホテルは、ダブルルームで6,000円ほどの安さにもかかわらず、豪華な内装の部屋にはiPodドックが設置、素敵なアウトドアプールも満喫できてコスパがとっても高いホテル。しかもアンコールワットまで10分ほどで行けるという好立地。アンコールワットでの朝日を見るには、渋滞も避けられてとっても便利です。
2017年2月からアンコールワット遺跡群の入場料が値上げされます。1日券が37ドル、3日券が62ドル、7日券が72ドル。世界遺産に登録されているのはアンコールワットだけでなく、主要な遺跡だけでも60を超える遺跡群なので、「一日で十分」と思う人もいれば、「7日あっても足りない!」と思う人まで様々。プノンペンの年間平均気温は28.4度と言われているので、自分のペースで回りたいですよね。
2.ベトナム
ここ2、3年人気が上がっているにもかかわらず、まだ未開発な土地と、その本来の素晴らしさが失われていない素敵な国、ベトナム。ゲストハウスにローカルフード、移動にかかる交通費とちょっとお酒を飲んだとしても、一日1,500円ぐらいで過ごせる国です。ベトナムの最も人気な飲み物「Bia Hoi」、いわゆる生ビールは、数十円程度と破格な値段。
ハノイはベトナム第2の都市で、東洋と西洋が魅力的に融合し、伝統的な中国とベトナムを基調にフランスのエスプリをそこかしこに見つけることができます。伝統的なフォーが食べられるお店のとなりにおいしいクロワッサンを売る店があったり、道端にはフランスパンで作ったサンドイッチ「バインミー」の屋台があったり・・・。ハノイのホアンキエム湖の周りは、ポスト植民地の魅力を感じることができる最高の場所。早朝の太極拳をしている人を見たり、混沌とした街の中で、オアシス的な存在です。
最近人気の高いベトナム南部高原地帯ダラットでは、ベトナムの田舎暮らしを体験することができます。花の農場、ローカル豆腐の工場、カシューナッツのプランテーション、もちろんベトナムの象徴的な棚田は見る価値があります。
ここでぜひみてみたいのが、女性建築家のĐặng Việt Nga(ダンヴィエットガー)さんが建てたクレイジーハウス。泊まることもできるので彼女が考えるベトナムの自然にインスパイアされた世界を堪能するのもいいかもしれません。
かつて「サイゴン」と呼ばれ、「プチパリ」とも称えられていた美しい街並みは面影を残すだけとなりましたが、ホーチミンも訪れる場所がいっぱいです。
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3.インド
ムンバイのおしゃれな店に行ったりやデリーの国際的なホテルに滞在したりすればお金を湯水のように使うこともできますが、普通に旅すればインドは格段に安い国と言えます。移動には、ラージダーニー・エクスプレスやシャターブディー急行などを利用しましょう。たとえエアコンがきいたファーストクラスの車両に乗ったり、タクシーで移動したとしても、大金を使うのに苦労するかもしれません。ローカルなthalis(定食のようなもの)を食べて、バックパッカー用のホステルに泊まれば、大体1,500ルピー(日本円で2,500円程度)ですむので、予算を抑えた休暇が取れるのは間違いないですよね。
インドは世界で7番目に大きな国なので、全部を回りきるのに少なくとも半年はかかるかも?なので29州のうち、自分の気になる場所をピックアップして旅することをお勧めします。ラージャスターン州の首都、ピンクの街と言われているジャイプールや南インドのケーララ州にある白い砂浜のビーチも行く価値ありです。そして忘れてはならないのが、インド北部アーグラにある総大理石の墓廟、タージ・マハル。でも金曜日は入場できないのでご注意を。
デリーでは食事についての心配は無用です。特に町の中央のコノート・プレイスの周辺の狭い路地や騒々しい大きな通りで、インドで一番の食事を食べられることがあります。重要なのは、店がきれいかどうか、流行っているかどうかを見極めること。もし店が流行っていれば回転が速いので、常に新鮮な食べ物が出されるはずだからです。でも下痢止めは念のために持って行ったほうがいいかもしれませんね。
4.ボリビア
アメリカのチベットとして知られるボリビアは、パラグアイとともに南米の陸地に囲まれた海のない国です。憲法上の首都はスクレですが、事実上の首都のラ・パスはアンデスの真ん中に位置します。白しっくい塗りの壁や黒い手すりのついた小さなバルコニーなど、スペイン統治時代の雰囲気を色濃く残した通り、ハエン通(Calle Jaen)を散策すると、たくさんの博物館を見つけることができます。その中には、ボリビア独立の先駆者、ペドロ・ドミンゴ・ムリーリョの家だったところもあります。そのペドロ・ドミンゴ・ムリーリョの絞首刑が描かれたセラミックがある、Museo Costumbristaもガイドツアー付きでB$10(約163円)。
食べ物や飲み物もボリビアは南米の中でも安い国と言えます。例えばボリビアの代表的なビール、パセーニャはボトルで200円以下、チャイロというポテトスープも200円程度という安さ。ラ・パスの周囲にはアルティプラーノと呼ばれる標高4000m前後の広大な高原地帯が広がっているため、通年冷涼です。服装は日本の冬服を用意したほうがよさそうです。
南米三大祭りの一つである「オルロのカーニバル」が2月頃に開催されることでも有名なオルロも訪れたい場所です。ラ・パスからバスで3時間。ユネスコ無形文化遺産に登録されているこのカーニバルは、48ものボリビアの文化や歴史を象徴するような印象的なダンスを見ることができます。そういえば、日本で人気のユニ湖もボリビアにありますよね。
5.ハンガリー
ドナウ川沿いにあるハンガリーの首都、ブダペスト。ヨーロッパでは絶対訪れるべき場所です。ヨーロッパなので破格に安いというわけではありませんが、それでも安くて充実した休暇を過ごすことができます。
意外とグルメも楽しめるこの街では、東京にも支店があるGERBEAUD(ジェルボー)の、食べるのがもったいないほどかわいいケーキや、kávéház(カーヴェーハーズ)と呼ばれる伝統的なコーヒーハウスの焼き菓子、kürtőskalács(キュルテーシュ・カラーチ)は外せません。座って食べるディナーも700円ぐらいですし、ビールも150円程度。部屋だって1500円ぐらいで泊まれるところもあります。そして、ブダベストと言えば、温泉。例えば有名なバスハウスGellertでは、一日券で2,100円からと破格な値段。マッサージも安いので、この際日頃の疲れをいやしてしまいましょう。
もし、都会の喧騒を離れたいのなら、西ハンガリーにあるトランスダニュービア地方のバラトン湖に行ってみるのもいいかもしれません。中央ヨーロッパで最も大きいその湖は、夏の避暑地として有名です。ブダペストからは電車で一時間半で行けます。最大のリゾート地は、シオフォクとバラトンフュレドの間にあります。北側の丘をハイキングしたり、湖で泳いだり、遊覧船に乗ったり。またバラトンワインを代表するバダチョニ山のブドウ園でとれる、ワインを楽しむこともできます。しかも破格の値段。食べて飲んで温泉につかって・・・。充実した休暇を楽しめるのは間違いありません。
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6.ホンデュラス
ブラジルも、コスタリカも、グアテマラも・・・。中央アメリカには安い休暇が過ごせる国がたくさんありますが、バーゲン的に安い休暇を過ごせる国は、ホンデュラス。日本ではあまりなじみがありませんが、モルディブのような白い砂浜や、レッドシーにも負けずと劣らないダイビングが楽しめます。
にもかかわらず、メガ級に安い食べ物やドリンクで、一日3,000円ほどで過ごせるのですから、こんなにいいところはありませんよね。おすすめは北側の海岸沿い。例えば、ホンジュラスの主要港で、バナナなど総貿易量の半分以上を扱っているプエルトコルテスでは、スペインの統治時代の雰囲気を味わうことができます。
オモアもポストカードになりそうな町並みで、大航海時代のオモア砦があります。ホンジュラスの首都のテグシガルパから車で2時間ほど西南に行ったコマヤグアには、かつて何度かホンジュラスの首都になった名残で、華美な大聖堂や植民地様式の建物やかわいいカフェが点在しています。ホンジュラスの伝統的なサンドイッチ(200円ほど)をCafe La Casaで買って、近くにある公園でのんびりピクニックをするのもいいかもしれません。