ロンドンバタシーのガイド

市内の繁華街から離れたバタシーの川沿いには、一息つける安心したスポットが用意されています。テムズ・パス遊歩道をたどると公園を散策することができ、アルバートとチェルシーの吊り橋は毎晩魔法のようなライトアップが見事。バタシー発電所の桟橋からUber Boatに乗って、ウェストミンスター宮殿からタワーブリッジまで、ロンドンで最も有名なランドマークを眺めましょう。

バタシー・パークは1858年以来、ロンドン市民にとっての憩いの場です。今もミニゴルフやジップラインコース、池の貸しボートなどを楽しむことができます。かつて噴水に電力を供給していたポンプハウスは、現在は現代アートギャラリーとなっています。公園内には美しい仏舎利塔のロンドンピースパゴダもあります。

50年にわたりロンドンに電力を供給していたヨーロッパ最大のレンガ造りの建物、バタシー発電所は、数十億ドル規模の再開発を経て、その姿を大きく変貌させました。現在では、ショップやレストラン、集合住宅に加え、公園や公共スペースでは常にポップアップイベントやアクティビティが開催されています。1950年代の制御室を見学したり、103メートルもの高さを誇る煙突内にあるガラス張りのエレベーターからロンドンの全景を楽しみましょう。

多くのロンドン市民にとって、バタシーは子犬の街として知られています。19世紀半ばに設立されたバタシー・ドッグ・アンド・キャッツ・ホームは、常に動物たちを救助してきました。1時間の訪問ツアーでは、かわいらしい動物たちに出会うことができます。ツアーは非常に人気があるため、事前の予約をおすすめします。

バタシー・アーツ・センターは、かつてのビクトリア朝市庁舎を再利用して作られた、ロンドンで最もエキサイティングなパフォーマンス・スペースの一つです。ここでは、先鋭的な演劇集団による公演が行われ、ポエトリー・スラムやコンテンポラリーダンスなど、さまざまなジャンルの演目が上演されています。また、ライブパフォーマンスならタービン・シアター、キャバレーならバタシー・バージもおすすめです。

ラベンダーヒルはこのエリアのメインストリートとして知られており、サウス・ロンドンを代表するカリブ料理のレストランや、毎週開催されるファーマーズマーケットがあります。かつての有名デパート、アーディング＆ホッブスの建物には、現在、ブランチレストランやイタリアンデリが入っています。また、バタシー発電所の500席のアーケードフードホールでは、さらに多くの各国料理を楽しむことができます。

歴史あるパブが並ぶバタシーには、膨大なボードゲームのコレクションや地下にエスケープ・ルームを完備した場所などもあり、さまざまな楽しみ方ができます。美しいビアガーデンではライブミュージックも楽しめ、ラッチミアではここでしか見られないフリンジシアターも開催されています。上質なワインやチキナイト、ハッピーアワーのカクテルなど、個性豊かなバーシーンを楽しむなら、南のクラパムへ足を運んでみましょう。

バタシー発電所は、3フロアにわたって高級ブランドが並ぶショッピング天国です。また、ノースコート・ロードにはブティックや古着屋が軒を連ねています。レトロなショッピングを楽しみたいなら、日曜日の午後にバタシー・ブーツを訪れてみましょう。中古の家庭用品や古着からアンティークジュエリーまで豊富な掘り出し物が並んでおり、入場料を支払うだけの価値があります。

毎年11月に開催されるバタシーパークのボンファイアー・ナイトでは、花火のほかにライブミュージックやDJ、子供向けのアクティビティも楽しめます。3月と10月に行われるアフォーダブル・アートフェアでは、何千もの作品が一堂に会します。また、バタシー発電所では1月と2月のライトフェスティバルや、夏のバタシーゲームズなど、年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。