ブルガリアでの休暇

ブルガリアの落ち着いた首都には注目せず、より輝かしいヨーロッパの都市を選択する人は多いですが、ソフィアはきらびやかな他都市にも対抗できる静かな美しさがあります。

黒海のほとりにあるこのブルガリアの街は、金色のビーチ、魅力的なウォーターフロントパーク、新鮮なシーフードが楽しめるグルメが満載です。

ヴァルナでは、きらびやかな砂浜が待っています。また、温泉、ローマ時代の遺跡、オスマン文化に影響を受けた建築など、このブルガリアの魅力的な街のすばらしさはビーチだけにはとどまりません。

ブルガリアでは、古代文明の名残を探すことが主なアクティビティの1つとなります。紀元前300年頃の彫像や壁画が飾られた墓場を訪れるには、スヴェシュタリに向かいましょう。ソフィアのセルディカ2世地下鉄駅で、建設中に出土した先史時代の遺物を見学するのも。プロヴディフの中心街には、かつて7,000人のローマ人が完成を上げたスタジアムが残っています。

ブルガリアは、ヨーロッパではほどほど知られるスキーの穴場。ヨーロッパの冬の休暇の壮大さを愛するウィンタースポーツ愛好家が、法外な額を払わずに雪を楽しむことができます。ピリン山脈の麓に位置するバンスコの町は、この国のスキー場を代表するスポットです。同名のリゾートでは、約50マイルのスキー場、14台のリフト、そして手つかずのパウダースノーが楽しめます。

ブルガリアの文化的伝統は、45年間の共産主義時代を含む何世紀にもわたって伝えられ続けてきました。冬には、参加者が動物の毛皮で作られたマスクや印象深い衣装を着て悪霊を追い払うクケリ祭りが開催されます。また、工芸品が並ぶ市場で見られるブルガリアの特産品である、入り組んだ木彫り、織り物、刺繍にも注目しましょう。

黒海沿いの240マイルにわたる美しい海岸線にはブルガリアで最高のビーチが。太陽が降り注ぐビーチでパーティーを楽しみましょう。日が沈んだ後は、ビーチを訪れる人が近くのナイトクラブにも繰り出します。または、カリャクラ自然保護区の一部として、絵のように美しい崖に囲まれた自然のままのボラタビーチをチェックしてみましょう。

豊かな森が生い茂り、黒海に囲まれたブルガリアの風景はさまざまな体験を提供します。ピリン山脈国立公園で高山の牧草地や洞窟を探索しましょう。7つのリラ湖をハイキングして、手つかずの水源で息をのむような景色を楽しむことも。また、やや荒れたポビティ・カマニ天然記念物を訪れて、砂岩の柱からなる「石の森」を鑑賞しましょう。

ブルガリア料理は、隣国のトルコとギリシャの影響を強く受けています。フレークチーズのペストリー「バニッツァ」など、人気の料理をお見逃しなく。肉のグリルや、フェタチーズ、オリーブ、ヨーグルトなどの食材が豊富に揃っています。ブルガリア最高クラスのレストランスポットはソフィアとプロヴディフ、そして海岸沿い。ヨーロッパ最古クラスのブドウ園でワインを味わう、トラキア渓谷への内陸旅行もおすすめです。

産業革命以前の村の暮らしを再現した没入型のエタル野外博物館など、ブルガリアで最も優れた博物館では、この国の豊かな歴史に触れることができます。この国で最高の文化遺産の1つは中世のリラ修道院で、ストライプや壁画で装飾された建築物が見事です。より近代のものを鑑賞したい場合は、画廊やアートイベントが数々見つかるプロヴディフのカパナ・クリエイティブ地区を訪れてみましょう。

ブルガリア訪問に最適な時期は、やりたいことによって異なります。スキーやスノーボードを楽しみたいなら、もちろん冬に世界トップクラスのパウダースノーで覆われた山々を訪れましょう。日光浴やウォータースポーツなら、夏がおすすめ。ブルガリア訪問の目的が前の2つでなければ、両極端の気温や混雑を避け、春や秋がぴったりです。

ブルガリアでお得に休暇を楽しむことを決めても、けっしてチープにはなりません。お手頃な食事は約18ブルガリアレフで、コーヒーや地元のビールは約4レフで注文できます。短距離タクシーの平均乗車料金は6レフ未満ですが、主要都市では公共交通機関の方がさらに安価です。ホテルで一晩過ごすにも、¥944空で見つかります。